米アップルのスマートフォンの最新ラインアップは、競争力のある価格設定で中国の消費者に好評だ。ただアップルにとっては、供給面での制約や地元メーカーとの競争が重要市場の中国で引き続き課題となっている。アップルは14日の年次イベントで「iPhone(アイフォーン)13」シリーズ4機種を発表した。デザインは既存機種とほぼ同様だが、処理能力、カメラ機能、バッテリー駆動時間を改善させた。中国の消費者は1年前のiPhone 12と同程度という比較的低い価格設定に飛びついた。中国版ツイッターの「微博(ウェイボ)」では、「iPhone 13価格」というトピックの閲覧回数が15日午前の時点で10億回を超えた。アナリストの試算によると、中国はiPhone販売の約5分の1を占めており、アップルの成功を左右する市場だ。