今年のクリスマスに人工のツリーを求める消費者にとっては、サプライチェーン(供給網)の混乱で室内の飾り付けがかつてないほど高価なものとなりそうだ。米国では一部の小売業者が輸送コストの高騰に合わせて20~25%の値上げを実施している。さらに、ツリーによっては早期に完売する可能性があると警鐘を鳴らしている。中国の港湾からシカゴの貨物置き場に至るまでの流通網の混雑で、国外の生産者からの配送に影響が出ているためだ。オンラインと店舗で中・高価格帯のツリーを販売するバルサムヒル(カリフォルニア州レッドウッドシティ)は、平均して2割値上げしている。一部のツリー価格は高級ツリーで設定される1000ドル(約11万円)に迫るか、それを超えている。「当社始まって以来、これほどの値上げをしたことはない。収益も大幅に減少するだろう」と、マック・ハーマン最高経営責任者(CEO)は語った。
クリスマスツリーも不足か、供給制約で価格急騰
輸送コスト上昇や納品遅れで人工ツリーは品切れ必至の声も
有料会員限定
あなたにおすすめ