【モスクワ】ロシア下院選で与党の「統一ロシア」が憲法改正に必要な3分の2の議席を獲得した。ウラジーミル・プーチン大統領の権力基盤がさらに強化されることになりそうだ。  現在収監中のアレクセイ・ナワリヌイ氏が率いる野党勢力の弱体化もあらわになった。野党側は自由で公正な選挙が行われなかったと主張。投票は17~19日の3日間実施され、ロシア政府はこれに向けて反対派の押さえつけを続けてきた。  選挙管理委員会は20日、投票率99.7%の時点で、プーチン政権を支持する統一ロシアの得票率は約50%と発表した。共産党は19%、自由民主党は7.5%だった。