ロシア下院選で与党の「統一ロシア」が憲法改正に必要な3分の2の議席を獲得した。ウラジーミル・プーチン大統領の権力基盤がさらに強化されることになりそうだ。現在収監中のアレクセイ・ナワリヌイ氏が率いる野党勢力の弱体化もあらわになった。野党側は自由で公正な選挙が行われなかったと主張。投票は17~19日の3日間実施され、ロシア政府はこれに向けて反対派の押さえつけを続けてきた。選挙管理委員会は20日、投票率99.7%の時点で、プーチン政権を支持する統一ロシアの得票率は約50%と発表した。共産党は19%、自由民主党は7.5%だった。選管によると、統一ロシアは下院450議席のうち憲法改正に必要な3分の2を獲得。プーチン氏にとっては、2024年の任期満了以降も権力の座を維持するための取り組みが容易になる。
ロシア下院選、与党が議席3分の2獲得 プーチン氏の権力基盤強化
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