ドイツで26日に投開票された総選挙は中道左派の社会民主党(SPD)が僅差で勝利する見通しとなったが、次期政権の行方や政策課題、アンゲラ・メルケル首相の後継者を巡り、不透明な状況が数週間から数カ月にわたって続く可能性がある。社民党が勝利すれば、メルケル政権で財務相を務めたオラフ・ショルツ氏(63)が次期政権樹立に向け中心的な役割を果たすことになり、次期首相の最有力候補となる。公共放送ARDの開票速報ではSPDの得票率が25.8%、メルケル氏が率いる保守派連合は24.1%となっている。ショルツ氏は開票速報を受け、「とても多くの人が政権交代を求めてSPDに投票した、国民はオラフ・シュルツを次の首相に希望している」と述べた。