世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスの発生源を突き止めるための調査が行き詰まったことを受け、新たなチームで調査を再開する見通しだ。世界で470万人以上の死者を出しているコロナのパンデミック(世界的大流行)を巡り、WHO当局者らは発生源の特定は時間切れになるとの懸念を示している。新チームはバイオセキュリティーの専門家や遺伝学者など約20人の科学者で構成され、中国などで新たな証拠を探す任務を担う。米国などはWHOに対し、コロナ起源の調査を進めるよう求めてきた。一方、中国は新たな調査をする場合は米国を含む他国に焦点を当てるべきだと主張し、抵抗を示してきた。WHO当局者によると、新チームの任務には新型コロナが実験室から流出したかどうかを調べることが含まれるとみられ、中国はこの仮説に怒りを示している。
WHO、新チームでコロナ起源調査を再開へ
有料会員限定
あなたにおすすめ