米ダラス地区連銀のロバート・カプラン総裁は27日、10月8日付で退任すると明らかにした。これに先立ち、ボストン地区連銀のエリック・ローゼングレン総裁が健康上の理由で退任すると明らかにしている。両氏は金融政策の策定に関わる立場でありながら金融市場で積極的に取引していたことが明らかになり、倫理上の懸念から問題視する声が出ていた。連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長も先週、不快感を表明していた。カプラン氏は発表文で「FRBは金融政策の将来の道筋を検討しており、米経済の回復において重要な局面にさしかかっている」とし、「残念ながら最近私の金融情報開示が注目されていることは、FRBが重要な役割を果たす上で妨げになる恐れが出てきている」と述べた。
米連銀総裁2人が退任へ、金融取引で批判
有料会員限定
あなたにおすすめ