ベスト3は前回と同じ顔触れ
トップは唯一の200万円台

 年収が低い会社ランキングで1位となったのは、宮城県が本社の警備事業会社のトスネット。交通誘導や施設、列車見張り警備事業を手掛けており、従業員数は156人で、平均年齢は43.3歳の企業だ。

 平均年収は226.1万円と、唯一300万円を下回っており、北海道・東北地方のみならず、全国で最も低い額となった。

 前回のランキングでも北海道・東北地方で1位(平均年収262.4万円)だったが、今回は前回の平均年収からさらに13.8%も減少する結果となった。

 2位は液晶用のガラス基板などの加工を手掛けている倉元製作所で304.3万円。

 2014年12月期から赤字が続き、18年12月期に債務超過に陥った。19年12月には私的整理の一種である事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)の利用を申請し、受理された。経営再建中の20年4月にトップが代わり、中国出身の時慧氏が社長に就いた。

 20年12月期は、債務免除益の計上により当期損益は黒字に転じたものの、売上高は18.2%の減収、さらに営業損益、経常損益ともに赤字で、依然として厳しい状況が続いている。

 3位は札幌で有料老人ホームを運営している光ハイツ・ヴェラスで315.5万円。平均年齢は55.2歳と今回のランキング対象企業の中では最も高い。

 ちなみに、同社は役員7人の内、社長をはじめとして女性が4人を占め、上場会社における女性役員比率が高い会社として知られている。

 1~3位までの顔触れは、前回のランキングと同じ結果となった。

 4位は「和風レストランまるまつ」や「そば処丸松」など外食事業を展開しているカルラで323.0万円。前回(377.1万円)から14.3%減少している。

 19年2月期には当期損益で赤字に転じ、さらに新型コロナウイルスの感染拡大により、3期連続の赤字が続いている。

 5位は木材の製材や住宅資材の販売などを手掛けている山大で326.0万円だった。

 6位は映画「フラガール」の舞台になったことで知られる温泉施設スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産で332.4万円。

 19年3月期には猛暑や台風などにより基幹事業であるスパリゾートハワイアンズの集客が減少し、当期損益で赤字に転落。さらに新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけ、3期連続最終赤字の苦境が続く。

 7位はフィットネスや保育・介護事業などを行うSDエンターテイメントで333.1万円。

 同社はRIZAPグループ企業。新型コロナウイルス感染拡大の影響などで21年3月期の当期損失は赤字に転落した。今年4月には新社長が就任し、経営改善に取り組んでいる。

 8~10位は一気にご紹介しよう。

 8位は人材派遣や人材紹介、再就職支援などの事業を展開するキャリアバンクで334.3万円、9位はブックオフやハードオフの加盟店事業などを行うエコノスで339.0万円、10位はミスタードーナツやモスバーガーのフランチャイズ事業などを行うフジタコーポレーションで356.2万円という結果だった。

 なお、今回のランキングで年収400万円以下は50社中17社あった。

 17社を地域別に見ると、最も多いのが北海道(8社)、次いで宮城県(6社)。また、業種別では最も多いのがサービス業(7社)で、次いで小売業(6社)となった。

(ダイヤモンド編集部 松本裕樹)