コロナ禍で病院のリソースが足りなくなっていることもあり、少し具合が悪いくらいでは簡単に病院にかかれない日々が続いています。これから熱が出そうだ、体調が悪くて寝込んでしまった、外に買い出しに行けなくなると分かっている時に、あらかじめ家に買い置きしておくとよい食べ物のリストとその活用法をご紹介します。災害時にも使える食品なので、ぜひリストをチェックしてみてください。(管理栄養士 岡田明子)
コロナ自宅療養中の食事の現状
ここ数週間急速に新規感染者の数が減っているとはいえ、ちょっと具合が悪いくらいでは病院にかかれないという状況が続き、自宅療養への注目度が高まっています。
いくつかの自治体のホームページで自宅療養者に届く物資を調べたところ、食料品は主にお水、即席ごはん、カップ麺、レトルト食品(丼物、カレーなど)、缶詰、栄養補助食品、野菜ジュース、お菓子などが支給されているようでした。中にはおかゆやゼリー飲料など、食欲がないときに食べられるようにと考慮された食品が入っている自治体もありましたが、基本的には軽症の方向けの食品という印象です。食欲も変わりなく、いつも通り動けて、食べられれば問題ありませんが、1人で生活されている方は本当にこれで大丈夫なのかと不安になるのではないでしょうか。
今回は体調が悪くなった時のために、必要な栄養素もとれて常備しておくと便利な食べ物を五つご紹介します(食品のアレルギーや持病がある方は、かかりつけ医に相談しておくことをおすすめします)。
□ゼリー飲料
□即席ごはん
□インスタントスープ
□乾物(切り干し大根、カットわかめ、麩など)
□缶詰(サバ水煮、ツナ、イワシかば焼き、焼き鳥など)
以下、それぞれ詳しく見ていきましょう。