2000万円を超えたのは
1位の会社のみ
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い会社ランキング2021【東京】」を作成しました。対象は東京都内に本社を置く上場企業で、単体従業員数20人未満の企業は除外しています。対象期間は、2020年4月期~21年3月期。
早速、ランキングを確認していきましょう。
「年収が高い会社ランキング2021【東京】」で1位となったのは、M&Aキャピタルパートナーズで、平均年収は2269.9万円。社員の平均年齢は31歳と非常に若い会社です。社名の通り、M&A(企業や事業の合併・買収)の仲介サービスを行っています。同社の従業員の給与は「固定給+インセンティブ+業績連動賞与(年2回)」という構成で支払われ、インセンティブは上限なし。結果を出したら出した分だけ年収が増えるという形で、これが高年収につながっています。
今回のランキングで唯一の2000万円超えとなる同社ですが、実は昨年と比べるとマイナス839.4万円と大きく年収が下がった会社でもあります(参考記事:『年収が下がった会社ランキング2021【全500社完全版】ディズニーリゾートのOLCが6位に』)。上述のインセンティブは業績に連動するため、この減少が平均年収にも影響したものとみられます。
2位は大手不動産業のヒューリックで、平均年収1708.2万円。平均年齢39.4歳とこちらも若い会社です。
3位は三菱商事で1678.4万円、1500万円以上となったのはここまで。さらに4位は三井物産で1482.5万円と、高年収のイメージが強い総合商社が2社続けてランクインしました。総合商社では、このほか住友商事が1356.4万円で9位に入っています。従業員数はそれぞれ5725人/5587人/5240人、平均年齢は42.7歳/42.1歳/42.7歳と、会社の規模も従業員の年齢もこの3社はよく似ています。
5位は証券国内最大手の野村ホールディングス(HD)。野村証券や野村アセットマネジメントなどを傘下に置く持ち株会社です。平均年収1414.6万円と、金融系では最も高くなりました。
ランキング完全版では、6位以下の計1000社を掲載しています。ぜひチェックしてください。
(ダイヤモンド編集部 吉岡綾乃)