3位は「ジェリービーンズ」ブランドで若い女性向けの靴の販売や卸を手掛けるアマガサで、平均年収は前年比14.2%減の303.7万円。平均年齢は36.3歳。

 4位は高級中華料理店で知られる東天紅で、平均年収は前年比22.6%減の304.9万円。同社はコロナ禍で大幅な減収減益となっている。

 5位は宴会やブライダル事業を手掛けるエスクリで、平均年収は前年比17.9%減の315.5万円。

平均年収450万円未満
135社中サービス、小売業が大半

 これら5社を含め、平均年収が450万円を下回ったのは135社だった。

 その内訳を見てみると、サービスが47社、小売業が43社でこの2業種が大半を占める。6位がネイルサロン運営のコンヴァノ、7位は美容家の山野愛子の事業を起源とし美容室運営などを手掛けるヤマノホールディングス、8位も着物販売の京都きもの友禅だ。

 サービスや小売業は、もともと給与水準が低いとされる上、コロナ禍による外出自粛や緊急事態宣言の影響で、売上高が急減した企業が多い。次いで、その他製品と卸売業がそれぞれ9社、情報・通信が6社だった。

 長引くコロナ禍の収束が見えない中で、接客を伴う小売りやサービス業は引き続き大きな打撃を受けている。ワクチン接種の進展で感染状況が改善する中、雇用を維持し続けられるだろうか。

(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)