加熱式たばこなどの(タールが少ない)低リスクのニコチン吸引用製品は、たばこ会社が安全性に関する訴訟で訴えられるのを回避することにつながるはずだった。だがその代わりに特許訴訟が急増した。米国際貿易委員会(ITC)は9月、米たばこ大手フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)とアルトリア・グループに対し、加熱式たばこ「iQOS(アイコス)」の輸入差し止めを命じた。英上場企業ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)が所有するR.J.レイノルズ・タバコとの特許侵害紛争のためだ。この事案は現在審査中であり、控訴することもできる。だが、最悪のシナリオでは、アイコスは利益が期待できる米たばこ市場から締め出されることになる。
タバコ大手、無煙たばこ巡る特許侵害紛争が急増
加熱式たばこの争いで戦場は裁判所に
有料会員限定
あなたにおすすめ