イーロン・マスク氏は一歩も引き下がらなかった。米宇宙ベンチャー、スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)を率いるマスク氏は昨年12月、米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ委員長(当時)と電話で話した際、もしFCCが高速通信規格「5G」サービスに特定の周波数帯を開放する手続きを始める案を検討するならば、それは同社の衛星通信事業「Starlink(スターリンク)」に脅威をもたらすと主張した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。スペースXは後日FCCに提出した文書の中で、12ギガヘルツ(GHz)の周波数帯にあるそうした電波は、同社がスターリンクの衛星群を通じて、全米のインターネット未接続家庭に高速ブロードバンドインターネットサービスを届けるために必要だと伝えた。本記事に対するコメントをスペースXに求めたが、回答は得られなかった。
マスク氏vs.アーゲン氏 周波数帯めぐり対立悪化
自社の高速ブロードバンドサービスの展望に有利な規制を望む2人
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