中国はアルゴリズムの規制に向けた第一歩を踏み出した。この実験の行方は、欧米の規制当局がソーシャルメディア大手に対する規制強化を検討する際に、何を受け入れ、何を避けるべきかを判断する上で参考となりそうだ。中国は先月、アルゴリズムの使用を規制するための包括的な3カ年計画を発表した。世界各国の政府がテク大手に対する規制を強化する中、中国は先駆者となる可能性を秘めている。8月に発表されたルール案によると、企業は中毒や過剰支出につながるアルゴリズムの使用が禁じられる。また、ユーザーには、使用しないという選択肢が与えられるべきとしている。この広範な規制が厳格に実施されれば、成功している多くのインターネット企業のビジネスモデルが根本的に揺らぐ可能性がある。例えば、「動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)は、強力なアルゴリズムを駆使してキャッチーなコンテンツを推奨することで成功を収めている。