インフレの現状は「新型コロナウイルス感染流行に関連」しているからそのうち終わる、と振り払いたくなる。しかし、それでは何か的外れに思える。近頃は全てがコロナに関連しているのではなかろうか。それに、コロナは振り払うことができるものだろうか。米労働省が13日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇し、前年同月比では5.4%上昇となった。そうした上昇の一部は、ガソリン価格の急騰と食料品の値上がりによるものだ。エコノミストがインフレの傾向を把握するために注視している、食料品とエネルギー品目を除く物価は4%上昇した。これは給油時や食料品店での買い物の際には、ほとんどなぐさめにならないが、特に燃料価格がいかに変動しやすいかを考えれば、ある程度は理にかなっている。