――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  新型コロナウイルス感染拡大によるパソコン事業のブームは終わった。あとは市場がどこに落ち着くかが大きな問題だ。  米調査会社IDCによると、新型コロナ流行が発生した2020年より前の5年間、世界のPC販売台数は年平均で約2億6500万台となっていた。それが2020年には3億0260万台に跳ね上がった。新型コロナ流行を背景に、労働者や企業が在宅勤務の準備を急いだためだ。その勢いは今年に入っても続き、IDCは今年のPC出荷台数が3億4000万台を超えると予想している。