ドイツのネット小売り会社シグナ・スポーツ・ユナイテッドは、サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)を含む投資家グループから資金を調達する方向で合意に近づいている。内情に詳しい関係筋が明らかにした。PIFは今回、すでにシグナの投資家であるソフトバンクグループ(SBG)とアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ政府系ファンド、ムバダラ・インベストメントに加わる。この3組織は2016年に立ち上げられたソフトバンク傘下ビジョンファンドの中心的存在で、シグナへの出資でいわば「再会」を果たしたことになる。関係筋によると、他の投資家らも含めた合計投資額は3億7000万ドル(約420億円)余りで、すでに明らかにしていた特別買収目的会社(SPAC)のユカイパ・アクイジションとの合併を通じて、ニューヨーク市場に上場するというシグナの計画に関連している。合意は15日にも発表される可能性がある。