未公開企業の株式売買用オンラインマーケットを手掛けるフォージ・グローバルの創業者らが、株式公開前のテクノロジー系新興企業に投資する新たな資産運用会社を立ち上げる。この新会社D/XYZは初の投資ポートフォリオである「デスティニー・テック100」のために1億ドル(約113億円)を調達した。同社の共同創業者ソーヘル・プラサド氏は、クローズドエンド型ETF(上場投資信託)として上場させることを目指していると言う。そうした構造であれば、上場前のスタートアップ企業に投資することの多いプロの投資家や機関投資家、富裕層だけでなく、誰でもファンドに投資できる。プラサド氏によると、デスティニー・テック100は、生鮮食品宅配アプリを手掛けるインスタカートの親会社メープルベアや、ソフトウエアプラットフォームのスーパーヒューマン・ラブスなど、テクノロジー業界で名の知れた多くの未上場企業への投資を積み上げている。機関投資家がまだ吟味していない企業や高債務企業、複雑な法的構造に依存する企業、重要幹部の引き留めに苦労している企業は避けているという。