米司法省は15日、テキサス州の人工妊娠中絶禁止法について、連邦最高裁判所に近く執行差し止めを求める方針を明らかにした。中絶手術を行う医師らがテキサス州を相手取り、同法の差し止めを求めていたが、最高裁は9月、5対4でこれを棄却した。これを受け、司法省は自ら提訴に踏み切った。テキサス州は連邦政府による提訴は不適切だと主張している。テキサス州オースティンの連邦地裁は10月6日、司法省の訴えを支持し、執行の仮差し止め命令を出した。これに対し、連邦第5巡回区控訴裁判所は14日夜、同州と司法省の訴訟が続いている間は同州の中絶禁止法が有効との判断を示した。このため、もし最高裁が介入しなければ、テキサス州では中絶手術が長期間にわたり制限されることになる。
テキサス州の中絶禁止法、司法省が最高裁に差し止め請求へ
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