全米に1500店舗以上を展開する大手ディスカウント百貨店チェーンのTargetが、IT関連ニュースサイトCNETと提携し、消費者がTargetの店頭で家電製品に関するCNETのレビューを読めるサービスを開始すると発表した。

Targetの店頭ではこのように、値札の横にCNETのレビューを表示している

 操作は至って簡単。スマートフォンなどで製品のQRコードまたはバーコードを読み取ると、その製品についての専門家の評価が読めるというもの。

 ただし、今のところ店頭でレビューが読めるのは、CNETが選んだ「CNET Editors’ Picks for Target」に該当する約30製品のみ。テレビ、デジタルカメラなど、厳選された製品の値札の横にCNETレビューの表示がついていて、すぐわかるようになっている。

 Targetのクリスティ・ウェルカー広報担当によると、この春、一部の店舗で実験的に導入したところ好評だったことから、全米展開を決めたそうだ。「ホリデイシーズン前に導入して、消費者の購入決定に役立てたい」(ウェルカー広報担当)と言う。

 店頭では30製品のみだが、Targetのウェブサイトでは300種類以上の製品について、CNETレビューが読める。またCNET編集者による、家電製品購入や使用の際のアドバイスの動画を、今後家電コーナーに置いたテレビや同社のウェブサイトで公開するという。

 Target曰く、11月11日から全米展開を始めるというので、16日に近くのTarget店舗へ行ってみた。確かにCNETレビューのサインが置かれている製品はあったのだが、バーコードやQRコードをスキャンしても、「この製品は見つかりません」のメッセージが現れるのみで、レビューを見ることはできなかった。まだシステムが稼働していなかったようだ。

 もともとTargetのウェブサイトでは、以前から“消費者(購入者)による”評価は見ることができた。これは、ほかの大手小売店であるWal-MartやBest Buyなどでも同様だ。しかし消費者の評価の場合、数が多ければある程度の判断はできるが、「ステルスマーケティング」(いわゆるサクラ)が混じっている可能性も否定できない。今回TargetがあえてCNETのレビューを載せることにしたのは、バイアスやサクラの疑いのない、公平な評価を提供するためだという。

 ネットで最低価格を調べてきたり、小売店で実物を見てネット通販で購入するという、最近の消費者行動に対応を迫られているのがリアルな小売店の現状だ。大規模な展開は業界でも初というTargetの試みに今後、ほかのチェーンでも追随する動きが出るかどうかウォッチしたい。

(岡 真由美/5時から作家塾(R)))