米マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏は、女性エンジニアが2019年に出した同氏との関係を記した書簡を受けて取締役会を退いたが、一部の取締役はそのかなり前にも、ゲイツ氏と女性従業員との不適切行為に対応していた。複数の関係者によると、十年余り前に、マイクロソフト幹部陣はゲイツ氏と中間レベルの女性従業員との電子メールを発見した。ゲイツ氏は当時、取締役会会長だった。既婚者だったゲイツ氏は女性従業員の気を引き、誘いかけるようなメッセージを送ったという。当時のブラッド・スミス法務部長と人事責任者のリサ・ブラメル氏はゲイツ氏に会い、不適切な行動でやめる必要があると伝えた。ゲイツ氏は女性とのやり取りを否定せず、振り返ってみれば良い考えではなかったとし、助言を受け入れる考えを示した。