決別するのは難しいことかもしれないが、アップルはそれをいとも簡単なことのように見せている。アップルは18日、ノートパソコン「MacBook Pro(マックブック・プロ)」の新機種を発表した。これにより、マックブックの全機種が自社製半導体に切り替わることになる。CPU(中央演算処理装置)に採用してきたインテルの「コア」シリーズに代わる自社製半導体をアップルが発表してから、まだ1年足らずだ。アップルは当時、マックの全機種に搭載する半導体を「2年以内に」自社製に切り替えるとしていた。その点では、計画よりかなり早いように見える。18日の発表により、アップルが販売しているデスクトップコンピューターのうち、現在もインテル製プロセッサを採用しているのは4機種のみとなった。そのうちの3機種――いずれも旧型の「iMac(アイマック)」2機種と「Mac Mini(マックミニ)」1機種――には、「M1」チップを搭載した新機種がある。もう一つは、販売価格6000ドル(約68万円)からのワークステーションレベルの「Mac Pro(マックプロ)」で、通常はサーバー向けのプロセッサであるインテルの「Xeon(ジーオン)」を搭載している。アップルがサーバーレベルのチップを持っていないため、この機種はしばらくインテルの陣営にとどまるかもしれないが、価格が極めて高いため市場は非常に限られる。