米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)はこのところ、成長重視のテクノロジー企業として自らを売り込んでいる。だが、それには代償を伴うことが明白になった。GMが27日発表した7-9月期(第3四半期)決算は、調整後EBIT(利払い・税引き前利益)が前年同期比45%減少した。売上高は、新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)の影響を受けた昨年4-6月期を除き、過去10年余りで最低に落ち込んだ。半導体不足がついにGMの業績に響き始めた。だが、業績不振はさほど意外ではない。半導体関連の自動車生産の落ち込みはこれまで再三論じられてきたが、特にGMが苦境にあることは、今月発表された7-9月期の販売実績で、米国市場を長年リードしてきたGMの国内シェアが初めてトヨタを大きく下回ったことで浮き彫りとなっていた。