国際問題で多くの障害に直面し、国内政策課題に関しても議論終盤の追い込みに入っているジョー・バイデン米大統領は、今週末からの海外歴訪で同盟諸国に気候変動対策の強化と、法人税の国際的最低税率の設定などを訴える予定だ。
同盟強化を目指し祝賀ムードに包まれていた6月の海外歴訪に続く今回のイタリアとスコットランドを巡る5日間の日程では、最近の同盟諸国との緊張関係緩和も目指す。バイデン政権は、米軍のアフガニスタン撤退時の対応への不満と、オーストラリアへの原子力潜水艦技術供与の合意をめぐるフランスとの外交的あつれきに対処してきた。