現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語った『1%の努力』は、34万部を超えるベストセラーになっている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
シンプルな一言
毎日がだるくてしんどい人か、楽しんでバリバリ生きている人か。
後者の人になるために、とっておきのスキルを紹介したいと思います。
方法はいたってシンプル。「嫌なことは『嫌だ』と伝えること」。それだけです。
「やってみたけどダメだった」
物事には向き不向きがあります。しかし、どこに自分の才能が眠っているかは自分ではわからないものです。
頭の中で勝手に「自分には向いていないはず」と思い込んでしまうのは、非常にもったいない。
表舞台に立ちたくないと思っていた人が、ひょんなことから動画に出演したら、すごく評判がよかったということがあります。
人見知りで人前が苦手だったとしても、ラジオブースのような場所であれば水を得た魚のようにしゃべり出すような人もいます。
つまり、世の中の大半は、「やってみないとわからない」ということです。
ただ、それは同時に「やってみたけどダメだった」ということを知ることでもあります。
もし、人前で歌をうたってみたけど、まったく盛り上がらなかった。だから、次は歌いたくない。そう思うのだとしたら、「私は人前では歌いません」と堂々と言えばいいのです。
それでも無理して「いいから歌おうよ」という誘いに乗ってしまうと、また嫌な思いをすることになってしまいます。
だから、「嫌なことは『嫌だ』と伝えること」が大事になります。
堂々と「NO」と言える人になろう
僕自身、そうやって仕事を選んで生きてきました。
「1人語りの演説やスピーチはやりません。なぜなら伝えることがなくて沈黙してしまうからです」と、正直に苦手なことを認めています。
自分の中で、「この仕事は断る」という軸を持つようにすると、「じゃあ、得意なやり方でやりましょう」ということになります。まさにこれこそが、自分の人生の主導権を握るということで、自分の生き方をコントロールするということです。
ただ、最初にも語ったように、やったことないことを断るのはやめたほうがいい。それは可能性の芽を潰します。
一度くらいなら、どんなことでもチャレンジして失敗してみればいいんです。失敗したことは、次に活かせます。
「こういう失敗をしました。だからやりたくありません」と、経験を交えて語ることができます。
1回の失敗をしているかそうでないかは、雲泥の差があります。
そうやって消去法をしていくことで、自分の得意分野は見つかっていくでしょう。
ということで、「嫌なことは嫌と言うこと」は「一度やって失敗すること」とセットになることで、より強固な断り文句になります。それがあなたの軸になると思うので、どんどん失敗して、「NO」と言える人になりましょう。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。