長松寺の梵鐘から太平洋に面した大津港を見下ろす長松寺の梵鐘から太平洋に面した大津港を見下ろす

海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「茨城の色鮮やかな御朱印を集めるパワスポ寺めぐり」です。長い海岸線をもち、筑波山や霞ヶ浦などの雄大な自然に恵まれた茨城県。広々とした風景を気軽に楽しめるのが魅力です。県内各地に歴史ある寺院が点在し、参拝の証として授与される御朱印は味わい深いものが多く、仏さまとご縁が結ばれたよい記念となります。各地の景色を楽しみつつお寺をめぐる旅に出てみましょう。(文・写真/『御朱印でめぐる茨城のお寺』編集担当 菅沼佐和子)

【長松寺】
海を望む高台のお寺で
ポップでかわいい御朱印を入手

 県の北東部に位置する北茨城市。3kmほど北上すれば福島県という場所に、天台宗寺院の長松寺はあります。小さなお寺ですが、円仁上人が貞観年間(859~877)に創建したという古刹で、海を見下ろす素晴らしいロケーションにあります。2月中旬に始まる「北茨城ひなあかり」の会場のひとつで、4月中旬まで本堂が開放されたくさんの雛人形が飾られます。また、断崖や入り江が連なる景勝地の五浦(いづら)海岸から近く、一帯にはこの地に暮らした岡倉天心ゆかりの見どころが点在しています。