海外の大学生に比べて、日本の大学生はあまり勉強しません。しかし、GPA制度という学生の成績評価制度が日本でも普及し、「学業において成果を出すこと」が評価される時代になってきました。GPAの高い人ほど企業の採用においても評価が高くなりつつあるのですが、一体どんな学生がGPAの上位に入るのでしょうか?『日本のGPAトップ大学生たちはなぜ就活で楽勝できるのか』(辻太一朗・曽和利光著、星海社出版)より一部抜粋・編集してお届けします。

>>前回の記事はこちら
勉強しない学生は就活で圧倒的不利に?急速に普及する成績評価制度「 GPA」とは

インタビューでわかったGPA上位5%とは?

圧倒的に成績のいい大学生に共通する資質とは?成績評価制度「GPA」上位5%の素顔写真はイメージです  Photo:PIXTA

 私たちは大学でGPAの高い学生にはどのような特徴があり、具体的にどのような資質を持っているのか、ということについて調査するため、GPA上位5%に入る84名の学生たちにインタビューを実施しました。

 今回のインタビューにあたっては、全学校・全学部をごちゃまぜにして、その中で上位5%を算出するのではなく、それぞれの学生が在籍する学部内でのGPA上位5%を算出しています。

 GPAの上位5%以内ということは、100人中5番以内の成績を取っていることになります。このように圧倒的に成績が良くなるには、大学生活では学業に相当の力を入れている学生が大半だと思っていましたが、実はそうではありませんでした。