人生に失望や不安を抱く「中年の危機」写真はイメージです Photo:PIXTA

ミドル世代になると家庭や仕事などでの悩みが多くなるもの。しかし、年齢的に誰かに相談するハードルも高くなりがちだ。そこでツイッターとInstagramで絶大な人気を誇るメンタルケア情報発信サイト「ココロジー」の編集長まきしむ氏に、ミドル世代が抱えがちなメンタルの悩みや解決法について聞いた。(清談社 沼澤典史)

メンタル安定の一歩は
「男らしさ」を捨てること

 メンタルケアと聞くと「自分とは無縁だ」と感じる男性は多いだろう。しかし、その裏には「『感情を表に出すのは良くない』『弱みを見せてはいけない』と、無意識に『男らしさ』に固執し、自分の気持ちを抑圧しがち」(まきしむ氏、以下同)な内面がある。そもそも、ミドル世代ほどメンタルケアに気をつけなくてはならない。

「40代以降は男女ともにホルモンの低下や神経伝達物質のセロトニンの減少でうつ症状が現れやすくなるといわれています。また、加齢に伴い自発性や感情のコントロールに関わる前頭葉という脳が萎縮してくるため、これまで経験したことのない自分の言動が現れることがあります。このため、頑固になったり、怒りっぽくなったりする自分に戸惑う人も出てくるのです。また、チャレンジ精神やワクワク感も前頭葉の萎縮によって薄れていくので、気持ちがふさぎがちになることもあります」