昨今ネット上でしばしば話題になる「おじさん構文」。「おじさん構文」は敬遠されがちだが、一方で支持を集めやすい「エモ文体」と「おじさん構文」には共通点があると筆者は指摘する。(フリーライター ヒオカ)
フードジャーナリストの「おじさん構文」が炎上
10月上旬頃、Twitterで「おじさん構文」がトレンド入りした。
発端となったのはフードジャーナリストのはんつ遠藤氏がブログ上で公開した「梅澤愛優香さんに対する、はんつ遠藤の意見」という記事だ。
これは元「バイトAKB」で、現在は3つのラーメン店を経営している梅澤愛優香氏が、ラーメン評論家の入店を拒否する意思を示したことを受けて投稿されたものだ。梅澤氏は、ラーメン評論家によるセクハラや中傷など深刻な被害などを訴えていた。
しかし、はんつ遠藤氏のブログは、「梅澤愛優香さんがラーメン評論家を出禁にしたという件でテレビ朝日『グッドモーニング』などで放送されてましたが、それ、僕です!」という拍子抜けするような軽い文章から始まる。さらに、顔文字が多用され、「(こら!)」といったセルフつっこみや、「(大汗)」「 (きっぱり)」「(涙)」といった独特のかっこ書きがふんだんにちりばめられている。
このブログが公開されると、「おじさん構文だ」と大きな話題になったのだ。
ここで、「おじさん構文」とは何か説明しよう。『「"おじさん構文"でも大丈夫」部下とのLINEが苦手な人がやるべき"シンプルな解決策"』(高橋暁子・プレジデントオンライン)によると次のようにある。
おじさん構文の解説や、はんつ遠藤氏のブログへの指摘は出尽くしているので、それに対する言及は控える。
ただ。私はこのブログを見て、想起するものがあった。 記事投稿サイトnoteを中心に見られる「エモ文体」と共通するものを感じたのだ。