米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が32時間ほど香港を訪問したことが引き金となり、新型コロナウイルス感染を2年にわたり防いできた中国の金融都市がいかに閉鎖的になっているかに注目が集まっている。ダイモン氏が訪問したのは、香港が隔離ルールを強化し、国際的な金融機関のトップを含む旅行者に対するこれまでの免除措置を廃止した数日後のことだった。コロナの感染拡大が始まって以降、米銀のトップが香港を訪れたのは知られる限り今回が初めて。新ルールでは例外が認められているが、それには精査が伴う。多くの訪問者は、最大3週間という長期間にわたって隔離される。香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は16日、ダイモン氏への適用除外を認めたことについて妥当性を主張した。