ジョー・バイデン米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)議長にジェローム・パウエル氏を再任させる意向を明らかにしたことを巡り、上院銀行委員会の共和党有力議員と複数の共和党議員が支持を表明した。一部の民主党議員から反対の声が上がる中、承認に道が開かれることになりそうだ。パット・トゥーミー上院議員(共和、ペンシルベニア州)は、パウエル氏が新型コロナウイルス流行下で金融市場と経済の安定に向けて対処したことを称賛。金融政策や足元の物価上昇には懸念があるとしたものの、最近の発言を受けて「パウエル氏には根強いインフレに対処するために行動する意思があると確信した」と述べた。パウエル氏の再任は、上院本会議に進む前に銀行委員会に諮られる。大半の民主党議員は支持に回るとみられており、採決で賛否同数となった場合は、カマラ・ハリス副大統領の1票が賛否を決めることになる。