金融市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のリバースレポ制度の利用額が「最高水位」に近づいているとみているようだ。リバースレポ制度では、マネー・マーケット・ファンド(MMF)など要件を満たした金融機関から現金を吸収する。今年春ごろはほぼゼロだった利用額はその後、爆発的に伸びた。22日の利用額は1兆6000億ドル(約183兆円)に迫った。これに対し、FRBのバランスシートの規模は8兆6000億ドルだ。リバースレポの利用額が跳ね上がったのは、短期金融市場でMMFに流れ込んでいた大量のマネーが行き場を失っていたことが主な要因だ。短期資金の投資先が不足する中、市場よりも高い0.05%の金利が付与されるリバースレポは妙味が大きい。
FRBバランスシートの行方、リバースレポにも影響
タカ派ウォラー理事はテーパリング完了後の量的引き締め開始に言及
有料会員限定
あなたにおすすめ