ジョー・バイデン米大統領がエリザベス・ウォーレン上院議員(民主党)の反対を押し切ってジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長を再任したのは、異例の対立劇と言えそうだ。ウォーレン氏は大統領選で民主党の候補指名を共に争った相手だが、これまでバイデン氏の経済政策や人事判断で大きな影響力を発揮してきた。ウォーレン氏は22日、パウエル氏の再任に反対票を投じると述べた。同氏は9月、パウエル氏を金融規制を弱めた「危険な男」だと糾弾しており、反対は広く予想されていた。ウォーレン氏はバイデン氏から副議長に指名されたラエル・ブレイナード理事への支持を表明した。ただ、ウォーレン氏はパウエル氏への反対姿勢を改めて示すことで、これから指名される金融規制担当の副議長という重要ポストについて布石も打っているようだ。ウォーレン氏は、FRB理事のポストは「金融規制の厳格かつ効果的な執行という実績を重ねた強力な規制当局者が務めるべき」とし、バイデン氏に迅速な行動を要請した。