バイデン米政権は23日、米国が一部の国と協調して石油備蓄を放出することを発表したが、その後も原油価格は上昇した。ジョー・バイデン大統領にとっては残念なことに、この政治的な意思表示は供給不足を解消するどころか、さらに悪化させる可能性があることを市場は見透かしている。米エネルギー省は来月、米国の戦略石油備蓄(SPR)から5000万バレルの放出を開始する。このような大規模な放出は2011年のリビア紛争以来だ。議会は既に、約1800万バレルを売却して歳入に充て、残りの3200万バレルは価格が下がった際に備蓄に戻すよう求めている。中国、インド、日本、韓国、英国も控え目な量を放出する。
【社説】石油備蓄放出、政治的ポーズにすぎず
バイデン氏は協調放出を発表したが、原油価格は上昇
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