欧州連合(EU)の欧州疾病対策センター(ECDC)のアンドレア・アモン所長は24日、EU域内の一部で新型コロナウイルスの感染者数が急増していることを受け、各国政府に対してワクチン追加接種を加速するよう勧告した。ワクチン接種の完了から6カ月が経過した18歳以上の全員への追加接種を行い、40歳以上の国民を優先するべきだと述べた。勧告にはEU各国政府に対する拘束力はないが、加盟国の医療方針の取りまとめを支えるものとなる。ECDCはこれまで、持病を抱えているケースや免疫不全のある場合を除いては、追加接種を急ぐ必要はないとしていた。今回の方針転換は、欧州で感染者数や入院患者数、死者数が増加していることを受けての対応。専門家らはワクチンによる免疫力が低下していることと、冬が近づいて屋内での接触が増えていることが背景にあると述べている。
EU専門機関、追加接種の前倒し勧告 感染急増で方針転換
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