中国の著名テニス選手の彭帥さんと国際オリンピック委員会(IOC)トップが行ったビデオ通話により、性的暴行疑惑の渦中にある中国共産党元幹部に再び注目が集まっている。この元幹部は北京冬季五輪の準備で中心的な役割を果たしていた。彭さんのソーシャルメディア公式アカウントからの投稿で性的暴行を受けたと告発された張高麗・元副首相(75)は、共産党最高指導部の一員も務めたが、比較的目立たない存在だった。だが現役時代には影響力のある有能な実務家とみなされ、2022年の北京冬季五輪招致を含め、中国政府の最優先課題の一端を任されていた。IOCの書類によると、張氏は「2022年五輪誘致の指導、支援、監督」を担当する運営組織を率いていた。運営組織は「関係する各省の責任者」などで構成されており、張氏は責任者としてトーマス・バッハ会長をはじめIOC幹部と定期的に連絡を取っていた。
性的暴行疑惑の中国元副首相、五輪準備の立役者
バッハIOC会長と握手した写真がネットで拡散
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