中国の著名テニス選手、彭帥さんを巡る騒動で、当局は見慣れた戦術を使って事態の沈静化に乗り出した。元共産党幹部への性的暴行疑惑について国際社会から疑問の声が強まる中、当局は批判をかわそうと努めつつ、国内では言論統制に動いている。アナリストや人権活動家らはこう指摘している。中国国内では、政府とソーシャルメディア各社が彭さんに関する話題を徹底的に検閲している。一方で、中国国営メディアはツイッター上で彼女の動画や写真を公表。中国ではツイッターの利用は禁止されており、対外的に彭さんの身の安全を示す証拠として意図的に流している。彭さんは3度の五輪出場経験がある。彭さんの画像が公表された背景には、セリーナ・ウィリアムズ、大坂なおみ、アンディ・マレー各氏など、世界屈指の有名テニス選手が一斉にツイッター上で「#彭帥はどこ」のハッシュタグとともに、彭さんの安否と居場所を明らかにするよう追及を強めたことがある。
中国テニス選手巡る騒動、当局が頼る「常套手段」
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