【ヨハネスブルク】南アフリカ政府は、新型コロナウイルスの新たな変異株による感染が急速に拡大していることを受けて、封じ込めに向けた新たな制限措置の導入を検討している。  科学者によると、新型の変異株「B.1.1.529」は相当な数の変異を重ねている。そのため感染力が強く、過去の感染やワクチンによる免疫反応の一部をすり抜ける可能性があるという。  南アの科学者と保健省が25日、急きょ会見を開き、新たな変異株について警戒を呼びかけた。その上で、世界保健機関(WHO)に対して、26日に専門家による臨時会合を開き「懸念される変異株」として宣言するかどうか協議するよう求めた。