インフレはグロース株とテクノロジー株にはマイナスというのが米ウォール街の通説だが、個人投資家の多くは全くに意に介していないようだ。個人投資家はなお、今年爆発的な値上がりを遂げているグロース株に大挙して押し寄せている。半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、画像処理半導体(GPU)大手エヌビディア、そしてアップルは、個人投資家が今月、最も多くの買いを入れた3銘柄だ。株式の買越額を追跡するバンダ・リサーチの「バンダトラック」が分析した。ハイテク株に多いグロース株は通常、将来的に平均を上回るペースで利益の伸びが期待できるとされ、過去1年半のような低金利環境で上値を伸ばす傾向にある。大きな利益を得る代替の投資先が不足する状況では、投資家はこうしたグロース株を割高な水準で購入することに前向きになりやすい。