フルーカー夫妻はロサンゼルスから引っ越して以来、ビーチで過ごす夏の週末や毎月のディズニーランド訪問、お気に入りのメキシコ料理店やラーメン店を恋しく思っている。しかし、カリフォルニア州ノーウォークにある1700平方フィート(約158平方メートル)の家で、在宅授業を受ける2人の子どもと98歳の祖母と窮屈な思いをしながら在宅勤務をすることは恋しく思わない。彼らは、コロナ禍に「インランドエンパイア」と呼ばれる同州のリバーサイドとサンバーナディーノ両市を中心とする都市圏に移住したカリフォルニア在住世帯の1組だ。米国で最も人口の多い同州で、転入者が最も多いのがこのインランドエンパイアだ。
カリフォルニアドリームの新潮流、沿岸離れ進む
「インランドエンパイア」は2020年に全米で最も純流入世帯の多い都市圏に
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