コナー・フォーリー氏が経営するパブ「ケリーズ・ディスペンサリー」のバーカウンターからは、世界経済が混乱している様子を眺めることができる。新型コロナウイルスの感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)を経てようやく店を再開したものの、フォーリー氏は今度はコストの上昇や人材不足、サプライチェーン(供給網)の目詰まり、消費者行動の変化への対処を余儀なくされている。英国のパブは、感染拡大とその経済的余波で大打撃を受けている。コンサルティング会社アリックスパートナーズとCGAによると、英国では2020年3月から今年9月にかけて約3250軒(全体の約6.8%)のパブやバーが閉店に追い込まれた。コロナは、昔ながらの文化施設とみなされている英国の飲み屋に一段と負担を強いた。
英パブ、コロナ明け再開後の苦闘 試される年末
クリスマス前にインフレ、サプライチェーンの目詰まり、人手不足の難題
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