東西冷戦の時代、ロナルド・レーガン米大統領はあるジョークを好んで使った。それは、米国人とロシア人の自国の自由度に関する論争を扱ったものだった。このジョークに登場する米国人は、大統領執務室に行って机を叩き、大統領の統治手法が気に入らないと批判できると主張する。これに対しロシア人は、自分も同じことができると主張。望みさえすればいつでもクレムリンに行って机を叩き、米国大統領による米国の統治手法が気に入らないと批判できると語る。われわれは、米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が今週、中国共産党に関する自身のジョークについて謝罪したとの記事を読んで、このレーガン氏のジョークを思い出した。ダイモン氏は23日にボストンでのイベントで「私は香港に行ってきたばかりだ。そこで私は『中国共産党は創立100周年を祝っているが、JPモルガンもそうだ。われわれの方が長く存続する方に私は賭ける』というジョークを飛ばした」と語った。
【社説】中国の怒り買ったダイモンCEOの冗談
JPモルガン・トップが語った共産党の継続性に関する話題、中国ではジョークにならない
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