現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語った『1%の努力』は、34万部を超えるベストセラーになっている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
「つまらない」と思い込む人
自分が今いる環境に、満足できているでしょうか。
「うちの会社はダメだ」「この職場は終わってる」「うちの学校は大したことない」
そんなふうに周りを「つまらない人」「つまらないもの」として見たりしている人が、じつは結構いたりします。
そんな人の残念な特徴についてみていきましょう。
「環境のせいにする」のは簡単
最初に結論を言うと、「『つまらない』と言っているあなたが、一番つまらない人」です(笑)。
たとえば、「うちの学校はおもしろい人がいない」と言って、友達づくりをしない人がいるとします。今いる環境のいいところを見ることなく、「もっとおもしろい人で溢れかえっている学校がある」という妄想を抱いています。
でも、そんな学校は、そもそもないんです。
周りの人があなたにつまらない話をするのは、あなたが問題を抱えているからです。だったら、自分からおもしろい話をすればいいんです。あるいは、おもしろい話を引き出せばいい。
そういうことをやらずに、「ここは終わってる」と決めつけて逃げているだけなんですよね。
「ただの大仏」か「おもしろい大仏」か
奈良の大仏を見に行った小学生を想像してみてください。
おそらく、その小学生は、「ただの大仏か」「動かないしつまらないな」「お寺って何もないよな」という感想しか出てこないでしょう。
それは、知識と想像力が欠けているからです。
事前に知識を入れておくと、目の前の景色はガラッと変わります。
「そもそも誰が作ろうとして、何年の歴史があって、どういう人が設計や製造に関わって、どういう思いを持った人がこれを見に来ていたのか。これを維持するためのお金はどうしたのか。仏教の考え方において、この大仏はどんな意味を持つのか……」
見る側の知識次第で、目の前の大仏や今いるお寺は、何倍にもおもしろいものに変わるのです。
「おもしろがる側」の問題
世の中の見え方は、これとまったく同じです。つまらない山だと思っているものも、画家にとっては「描きたくなる風景」に変わりますし、植物学者にとっては「おもしろい研究対象」に変わります。
つまらないように見える職場や学校も同じです。それをおもしろがる側の問題。つまり、あなたの性格の問題なのです。
『1%の努力』という本にも書いたことですが、前提条件が異なると、人は受け取り方が変わります。
「つまらない」と感じるときは、「これは、おもしろさを理解できない自分のほうに問題があるのかも?」と省みるようにしましょう。それだけで人生は180度変わるといっても過言じゃないと思いますよ。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。