現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語った『1%の努力』は、34万部を超えるベストセラーになっている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
疲れる人、ラクな人
一緒にいて疲れる人ってまわりにいませんか?
逆に、一緒にいてラクな人もいると思います。
でも、これって、「じゃんけん」と同じ法則だと思うんですよね。「グー」にとっては「パー」はしんどくて疲れるし、「チョキ」といたらラクだけど逆に「チョキ」は疲れると感じていて、じつは「グー」同士ならお互いちょうどいい……、みたいな。
タイプによっていろんな組み合わせが生じるので、正解はないと思うのですが、法則のようなものを語ってみたいと思います。
「沈黙」ができる相手かどうか
まず、僕にとっての友達の基準を話しましょう。
それは、「沈黙していても平気だ」ということです。一緒にいるときに、スマホをいじるのは悪いと感じたり、何か質問しないといけなかったり、自分から面白い話をしないといけないとすると、どうでしょう。
すごく疲れますよね。そういう気遣いが必要な相手は、まず「友達ではありません」。
仕事関係の人でも似たことがあります。
相手のほうから気を使って、僕に対して間を埋めるように話を振ってくる人がいます。まあ、長くて2~3時間しか過ごさないような相手なら、それでもいいと思います。
ただ、それ以上の時間を過ごすのなら、沈黙を埋める人はしんどいですよね。
このバランスがちょうどいい人こそが、僕にとって「一緒にいて疲れない人」なのでしょう。
話の「チューニング」をしているか
初対面であれば、相手の話し方を感じながら「チューニング」をする必要があります。
テンポよく話したほうがいいのなら、こちらからテンポを上げていったり、逆に落ち着いて考えながら話す人なら長い沈黙でも待ってみたり。
そういう切り替えして、お互いにとってちょうどいいテンポに合わせていきます。おそらく、みなさんも無意識にやっていると思います。
でも、中には、このチューニングをしない人もいます。
マシンガントークでこちらが聞くばっかりになったり、何の気遣いもなく黙ったままになるような人です。
多少の歩み寄りができない人は、おそらく相手にとって「疲れる人」になる可能性が大きいのでしょう。
2人の間で立場の違いがあると、「相手が合わせるべきだ」という態度にもなります。だから、若い人は年上の人と話すと疲れるんですよね。
ということで、話し方に正解はないのですが、少しでも歩み寄る態度があるかどうかで「一緒にいて疲れる人だ」という感覚は減っていきます。少し、自分の話し方について心当たりがないかどうかを考えてみましょう。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。