イスラエルの諜報(ちょうほう)機関「モサド」のスパイ活動への関与が広く疑われている工作員らは2010年、ドバイで暮らしていた過激派のパレスチナ人を秘密裏に殺害することを計画した。この計画は「秘密裏」という部分を除いて成功した。有線監視カメラが暗殺チームのすべての行動を追跡しており、変装前、変装後の姿までとらえていた。2017年には、米国の情報当局職員とみられる人物が、北朝鮮指導者の金正恩(キム・ジョンウン)氏の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏に接触した。この接触も隠密行動のはずだったが、ホテルの防犯カメラの映像によって広く知られることとなった。正男氏はこの接触の何日か後に暗殺された。
スパイの世界に変化 スマホや監視カメラが障害
デジタル技術の普及により、かつてのような秘密活動がやりにくくなっている
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