米国防総省は世界での米軍態勢見直しの一環として、中国への対抗を念頭にグアムとオーストラリアの基地強化を計画している。この見直しは「グローバル・ポスチャー・レビュー」と呼ばれ、機密扱いとはならない内容が29日に公開される予定となっている。ロシアへのけん制や、中東やアフリカにおけるテロとの戦いも米国の課題となっており、計画には中国に対抗する上での米軍の大規模な再編は含まれていない。米軍関係者によると、見直しではグアムとオーストラリアの米軍基地で飛行場などのインフラ拡充が計画されている。米軍再編を巡っては、一部の詳細は機密扱いとなっているほか、既に発表された計画もある。軍事専門家らによると、今回の見直しでアジアでの大幅再編が含まれなかったことは、米国が世界各地の問題に関与しながら中国への対抗で資源を再配分することの難しさを示している。