売るなら、L社。

買った時の値段にこだわらない

 個人投資家・初心者が株式投資で勝つために、最初に学ばなければならないことは、「買い値にこだわらない」ことです。益出しか損切りかに関係なく、売るべきものを売り、買うべきものを買わないと良い投資ができません。

 L社は買ってから100円も値下がりしているので、売れば損切りです。ただし、陰線が3週連続で並ぶ「黒三兵」と言われる弱いチャートとなっており、ここから売りが増えてさらに下がる可能性もあります。こういう銘柄は売るべきです。

 一方、K社は、陽線が3週連続で並ぶ「赤三兵」と言われる強いチャートとなっています。ここから買いが増えてさらに上昇する期待があります。ここで売ってしまってはもったいないと思います。

「損切りは早く、利確は遅く」が株の鉄則

 多くの個人投資家が犯しやすい過ちは、上昇した銘柄を売り、下落した銘柄を持ち続けることです。上昇した銘柄を売るのは気持ちが良く、下落した銘柄を売るのは辛いので、ついついそういう選択となります。

 ただ、そうすると、結果的に良い銘柄を売り、悪い銘柄を残すことになります。保有を続ける銘柄から、どんどん良い銘柄が消え、悪い銘柄がたまっていくことになります。

「損切りは早く、益出しは遅く」。きっちり、心に銘じてください。

(本稿は、『株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』から抜粋・編集したものです。)