今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「中部地方で年収が高い会社ランキング」を作成した。

 なお、このランキングでは、愛知県を除く中部地方(新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県)に本社を置く上場企業を対象とした。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が20人未満の企業は除外している。対象期間は、2020年4月期~21年3月期。

 早速、ランキングを確認していこう。

1位は昨年に続き山梨県の世界的メーカー
年収は1098.2万円

 昨年に引き続き1位となったのは、工作機械用NC(数値制御)装置で世界首位のファナックだ。昨年の1216.4万円からは1割ほど下がったものの、平均年収は1098.2万円で、このランキングで唯一の1000万円台となった。

 ファナックの本社は山梨県忍野村にある。富士通のNC部門が分離して設立された同社は、もともと東京都日野市に本社があったが、1984年に忍野村に移転している。

 このほか、山梨県の企業では、トリケミカル研究所が749.0万円で昨年と同じく9位にランクイン。上野原市に本社を置く同社は、半導体や光ファイバー、太陽電池などの材料を製造している。