バイオテク株は昨年、新型コロナウイルスワクチンの開発期待を背景に急騰したが、今年に入ると一転して急落し、一部のヘッジファンドに大きな損失が出ている。バイオテク株が売られているのは、米議会が薬価の引き下げに動くと懸念されているためだ。また、新規株式公開(IPO)市場が好況に沸き、創業間もないバイオテク銘柄が飽和状態にあることも関係している。投資家らによると、バイオテク分野のヘッジファンドとして知られるパーセプティブ・アドバイザーズ(運用資産約90億ドル)は、旗艦ファンドの年初から11月までのリターンが約30%のマイナスに沈む。公開・非公開市場のヘルスケア企業に1800億ドル余り投じているオービメッド・パートナーズが運営するヘッジファンドは、同じ期間のリターンが40%超のマイナスとなった。同ファンドに詳しい複数の関係者が明らかにした。どちらのファンドも過去2年は大きなリターンを上げていた。
バイオテク株急落、ヘッジファンドの大きな痛手に
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