エリー・スーフィーさん(27)は、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった頃、1匹の犬を引き取った。シカゴ中心部のワンルームマンションで一人暮らしをしていた彼女は、フレンチブルドッグのエンツォが2020年の孤独な生活を乗り越えさせてくれたと話す。今年9月、彼女はエンツォを少し甘やかしたいと思い、ブティックホテル「アンバサダー・シカゴ」に一緒に泊まるステイケーション(近場のホテルで過ごす休暇)を予約した。同ホテルでは、人間の客だけでなく、4本足の動物も満足させるための新たな宿泊プランが用意されている。家の中でペットとの絆を深める一年を過ごした多くの飼い主は、彼ら(とりわけ飼い犬)を連れて旅に出ようと考え始めた。複数の旅行会社がこの傾向に着目し、「ペットフレンドリー」を新たな高みに引き上げるべく、豪華な特典に知恵を絞っている。