それは「おい、今度は、どんな学校作ろうか?」

「本当に前向きな人」は未来しか見ていない。何かを失ったとしても、「新たなチャンス」に目を向ける。人生には失敗や挫折がつきものだが、悔やんでも過去は変えられない。未来を明るくすることだけにフォーカスするのがよい。(以上敬称略)

一読のすすめ

 本書には38ものエピソードが紹介されている。各エピソードの中にも関連した金言・名言が盛り込まれており、充実した内容となっている。ピンチに遭遇した際に一流の人はどのような思考をするのか。人とどんな関係性を構築すればものごとがうまく進むのか。本書はこういったことのヒントの宝庫であるが、読んですぐさま現実が変化するものでもない。それらが血肉となるのは、自分自身の体験に引き寄せて吟味し、本質を理解して実践したときである。行動を起こすことで、軌道修正しながら壁を乗り越えていけるにちがいない。

 ぜひ本書を手元に置き、ピンチのときにこそ振り返っていただきたい。パワーが湧いてくるはずだ。

評点(5点満点)

総合3.5点(革新性3.0点、明瞭性4.0点、応用性3.5点)

著者情報

 西沢泰生(にしざわ やすお)

 作家・ライター・出版プロデューサー。子どもの頃からの読書好き。小学1年の時、親の「歯医者で泣かなかったら本を買ってあげる」という言葉によりなぞなぞの本をゲット。これがクイズとの出会い。学生時代は「アタック25」「クイズタイムショック」などのクイズ番組に出演し優勝。社会人1年目に参加した「第10回アメリカ横断ウルトラクイズ」ではニューヨークまで進み準優勝を果たす。
 その後、会社では、約20年間、社内報の編集を担当。その間、社長秘書も兼任。現在は執筆業に専念。
 主な著書 『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』(アスコム)/『夜、眠る前に読むと心が「ほっ」とする50の物語』『伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本』(三笠書房)/『朝礼・スピーチ・雑談 そのまま使える話のネタ100』(かんき出版)/『名言サプリ』(祥伝社黄金文庫)/『大切なことに気づき、心ふるえる33の物語と90の名言』『コーヒーと楽しむ 心が「ホッと」温まる50の物語』(PHP文庫)他。

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